2015年02月22日

迷宮デイナー_3

第三膳。

以下、追記



「あ〜ら、よく来たわね〜。」
バビリム空中庭園、2層。
そこを根城にしているバットローレル盗掘団の『彼女』を、俺たちは訪ねた。


その美しい顔を覆面で隠し、

そのたくましい上半身を大胆に露出し、

なんか俺くらい一撃で輪切りにしそうな斧を構えた

2mを超える巨漢。

――失礼。ビック・ガール。

それが、バットローレル宿舎長、ジョセフィーヌである。












wo_20150222_203551.jpg

「アリアは今日もかわいらしいわね〜。まるで白銀に輝く、雪の精霊のよう。」
「そういうジョセフィーヌさんは、大雪原に立つ一本の木のように美しいです。」

なぜか。
本当に何故なのかはよくわからないのだが、
この二人は『ウマ』があうらしく、神剣ハルシアにまつわる一件が解決した後も、
私的に交流があるらしい。

「それに、そこにい・る・の・は。」
げっ、こっちに気付いた。

「ああ〜ん、クラン君たらっ、今日もいいお・と・こ。
 覆面越しでもいいからチューしたいわあ〜。」
そういって伸ばしてくる太い手をかいくぐり、俺はダッシュジャンプで距離を取る。

「そんな全力で逃げなくてもいいのに〜。冗談よ〜。」
そういって、本気で『掘り』にきたあの夜を、俺は忘れてないぞ!
あの時アリアの機転がなかったらと思うと、身震いがしてくる。

「あっー。今日ジョセフィーヌさんに用があるのは、そっちの姉さんでしてね…。」
「ああ、アリアから聞いてるわ〜。なんでも、うちの『宿』で出す料理方法が知りたいって。」

「えっ、ええ。アロフォネスと申しますわ。以後、お見知りおきを…。」
「よろしくね〜。じゃあさっそく調理場に行きましょうか〜。」

そういって先導するジョセフィーヌに、俺達PTはついていく。



――そもそも、なんでこんなことになったかというと…



話は、ギルガメッシュの酒場に戻る。

「ダンジョンに住んでいるのは、別にモンスターだけではありませんよね?」
「あっ。まあ、そうだな。」
アリアの言葉に、俺は肯定を返す。

「盗賊の根城はどこにでもありますし、行き場をなくした冒険者や、
 外法に落ちた魔術師などもダンジョンに住んでいます。」

あげた人差し指をクルクルと回しながら、アリアが話を続ける。

「デルティスのように都市部に近ければよいですが、
 人里離れたダンジョンでは農作物を得るのは難しく、
 近くの野山で山菜や『ケモノ』を狩って食料を調達する必要があります。」

「そのような生活では、うまく食料を調達できない日もあるでしょう。
 ではそうなった時、」

トンッ っと
その人差し指でテーブルを軽く叩く。

「おなかに入りそうなものなら、何でも食べてみよう。
 そう思うのが、『人』ではないでしょうか。」
「――なるほどねえ。」

言われてみれば、単純な話である。

「そう考えますと、人里離れたダンジョンで人が住んでいて、かつ『ツテ』がある場所は…。」

そう言って、彼女が提示した場所。

それが、ここだったのである。


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posted by レクタード@wiz at 21:36| 千葉 🌁| Comment(3) | 迷宮ディナー(未完) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
レークさーん!
Posted by らくだ at 2015年06月04日 21:48
ちょっと戻ってきてください!
Posted by らくだ at 2015年06月04日 21:52
もどってきてー!
Posted by キャスティエル at 2015年06月04日 21:57
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